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2012年記念レポート

第六回年次大会

第六回年次大会が、十一月十七日・十八日の二日間、三重県伊勢市の皇學館大学で開催されました。今回の大会は、「宗教と環境―時と場のよみがえり―」をテーマに、各宗教宗派の関係者や学生等約七十名が参加しました。  
大会初日は聖地見学会を開催。豊受大神宮御垣内での正式参拝の後、今年四月に開館した式年遷宮記念せんぐう館を見学。さらに、離宮院跡・官舎神社・竹神社など神宮周辺の神社や史跡を訪れ、斎宮歴史博物館では神宮に仕えた斎王へ想いをはせました。

氏
平藤喜久子氏

大会二日目は午前九時半から始められ、冒頭、主催者を代表して皇學館大学教授の故・氏(当フォーラム元代表)が挨拶。続く基調講演では、國學院大學准教授の平藤喜久子氏と神宮禰宜で神宮司廰広報室長の河合真如氏にそれぞれ講演いただきました。  
「はじまりとよみがえりの神話学」と題して講演された平藤氏は、世界や人間の成り立ちを知りたいという究極的な問いが神話を生み、科学を発展させてきたとして、世界各地の神話に見られる人間観を紹介。日本神話において人間は植物のように捉えられているとし、個体としての生命は短いが世代交代による永遠性という観念が基礎にあることを指摘されました。


河合真如氏

続く河合氏は「伊勢神宮の知恵」と題して、神宮の祭祀が自然環境といかに関わるかを紹介。神宮の鎮座される神路山に降った雨が五十鈴川の流れとなり山の栄養を循環させることで自然環境が保たれると説明。その伊勢の地で古代から続く神嘗祭は式年遷宮の究極の形に他ならないとし、遷宮の制度化によって我国の国風が守られていると述べられました。

川村一代氏
柳澤眞悟氏

引き続き行われた同フォーラムの総会では、事業報告や決算・事業計画・予算案が承認されました。  
午後は実践者報告として、東日本大震災で被災した神社の取材を続ける記者で高知県若一王子宮権禰宜の川村一代氏と、大峯千日回峰行を戦後初めて満行した金峯山寺副住職で金峯山修験本宗成就院住職の柳澤眞悟氏にそれぞれの活動を報告いただきました。
川村氏は、伝承に従って神社へ避難したために津波の難を逃れた人々や、震災により開催の危ぶまれた「相馬野馬追」の開催に尽力した神職の話などを報告。  
柳澤氏は大峯千日回峰行を通しての内なる神秘性として自身の体験を紹介。体力が失われても山の霊気によって気力が蘇ると述べられました。

続いてのパネルディスカッションでは、平藤・河合・川村・柳澤の各氏が登壇。皇學館大学教授の櫻井治男氏の司会で意見を交わし、震災を風化させないためには何を残し伝えてゆくのかといった課題や、残された者の使命として、日々一生懸命生活に勤しむ中で、宗教と環境を捉えてゆくべきだとの意見が聞かれました。  
なお、例年開催される座禅・禊・山岳修行の体験報告も行われました。座禅修行では震災以降、自己の内面を見つめるという理由から、二十〜三十代女性の参加が増えていることが報告され、また、インターネットによる情報発信の有効性についても話題となりました。

平藤・河合・川村・柳澤の各氏が登壇 座禅・禊・山岳修行の体験報告

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