伊勢国際宗教フォーラム

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2013年記念レポート

第七回年次大会

2013年11月16日(土)・17日(日)の2日間にわたって、「伊勢国際宗教フォーラム」第7回年次大会および聖地見学会が、伊勢市内で開催されました。

初日の16日の午後には、年次大会に先立って、恒例の聖地見学会を行いました。今回は、御遷宮を終えたばかりの外宮(豊受大神宮)で御垣内特別参拝をさせていただいた後、外宮古殿も拝観いたしました。新旧の外宮をともに拝観することができたのは、参加者にとって大変貴重な経験でした。引き続き、外宮のすぐ近くの別宮である月夜見宮にも皆で参拝いたしました。

翌17日には、伊勢市の皇學館大学を会場として、年次大会が開催されました。午前の部では、2名の先生方による基調講演が行われました。「中世の仏教と伊勢神宮―伊勢を訪ねた仏教者」と題する蓑輪顕量先生(東京大学教授)の講演では、伊勢神宮に当時の仏教者が参拝し崇敬を行っていた様子を、豊富な資料に基づいて具体的かつ明快に解説していただきました。続いて、多田實道先生(皇學館大学准教授・曹洞宗神照山廣泰寺副住職)には、「中世僧尼の太神宮崇敬」という演題のもと、中世の伊勢神宮と仏教者の制度的・非制度的な関わりについて、示唆に富んだ内容の講演をしていただきました。

昼食休憩をはさんで、午後の部では以下の方々から実践者報告をいただきました。

野楓F郎様(神宮司廳営繕部営繕課長・神宮式年造営廳造営部造宮課 神宮技師)
「神社建築のこころ」
宮本史典様(神宮式年造営廳神宝装束部 神宮技師)
「御装束神宝の調製〜心と技の継承〜」
中村賢一様(有限会社 伊勢文化舎 代表)
「神領民のちから―お白石持行事を取材して―」

はじめに野風lには、外宮と内宮の構造の違いや新宮と旧宮の対比について、多くの写真資料を用いて大変丁寧に説明していただきました。続く宮本様の報告は、御遷宮に合わせて御太刀などの御神宝を作成する職人たちの工程と、その工程を経て完成した御神宝に関するものでした。色鮮やかな御神宝の写真資料の数々は、参加者の目を大いに楽しませてくれました。それと同時に、次回の御遷宮に向けた職人たちの技の継承が今後の課題である、という点も指摘していただきました。最後に中村様からは、正宮の御敷地に敷き詰めるお白石を拾い集めて運搬する、地元神領民の「お白石持行事」についての取材報告がありました。この行事の一連の流れについて、現地の写真資料とともに、大変分かりやすく説明していただきました。それと同時に、この行事を継承する人材が不足している、という問題提起も頂戴いたしました。

実践者報告終了後は、櫻井治男先生(皇學館大学教授)をコーディネーターとして、当日の講演者・報告者の方々に登壇していただき、ディスカッションと質疑応答が行われました。今回は新しい試みとして、参加者に質問票を事前に配付し、寄せられた質問やコメントを櫻井先生が取りまとめたうえで、登壇者の方々に回答していただく、というかたちをとりました。

ディスカッション終了後に、若手宗教者による修行体験の報告がありました。倉島隆行師(津市 曹洞宗四天王寺住職)には、四天王寺での坐禅体験について、土居玉枝様(伊勢市 世木神社権禰宜)には、五十鈴川での禊体験と伊勢山上での山岳修行体験について、実施状況を報告していただきました。このフォーラムでは、一般の方々も参加できる坐禅体験・禊体験・山岳修行体験をこれまで行ってきましたが、今後も継続して実施していくとのことです。

最後に、当フォーラム世話人代表の河野訓先生(皇學館大学教授)から、大会の総括と閉会の辞がありました。今年度もまた、内容の充実した有意義な年次大会となりました。

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